あなたのストレス解消法(ストレス発散方法)について面接で質問されたらどう答えますか?
就活の面接では人事の担当者から色々な質問をされますが、なかでもストレス解消法(ストレス発散方法)について聞かれる可能性が高いようです。
この記事では良い回答例や例文、NG回答例を面接官の意図、回答するにあたっての考え方とともに説明します。
それでなくても緊張で焦る面接です。
どうせ質問されると分かっているなら、それに対する回答もあらかじめ考えておきたいですよね。
ぜひ参考にしてください。
そもそも面接では何を見られるのか?
ストレス解消法の前に、そもそも面接では応募者の何をチェックされているか知っていますか?
面接で人事担当者が聞いてくる質問の意図はおおよそ以下のものです。
- 会社への志望動機(書面で記載済みの場合でも、意欲、本気度などを見るため、あらためて質問されます)
- 社会人としての基本ができているか
- コミュニケーション力
- 自主性、課題解決力
なかでもコミュニケーション力が最もウェイトが高いです。
会社という組織自体が多くの社員を抱えていますので、仕事を進めていくうえで社内のコミュニケーションはとても重要です。
さらに取引先の社員、お客様など多くの人とのつながりで成り立っているのですから、コミュニケーションスキルは基本中の基本であり、重視されるのは当然のことと言えます。
面接におけるストレス解消法の質問は、このコミュニケーション力に関わってくるのです。
面接でストレス解消法が聞かれる理由は?
会社に勤めていれば色々なことがありますから、ストレスが原因で休業してしまう、あるいは退職してしまう人が、ある程度の割合でどうしても発生してしまいます。
会社でのストレスの原因は、上司、部下、同僚、他部門や取引先、お客様など対人関係のコミュニケーションが最も多いです。
これを自分で上手に処理、解消できるかどうかで、会社に入ってもコミュニケーション力を発揮して仕事を進めていけるかどうかが決まってきます。
面接官は、あなたにストレス解消法を質問することによって、直接的には、自分なりのストレスの発散方法を持っているかを確認します。
ひいては会社に入ってからのストレス耐性があるか、長く勤めてくれそうかなども見通そうとしています。
ストレス解消法(発散方法)の回答で考えること
次に、ストレス解消法(発散方法)についてです。
「ストレス解消法なんて人それぞれ、正解なんてあるの?」
と思うかもしれませんね。そうなんです、これが正解という回答はありません。
読書、映画、音楽、釣り、サッカー、ドライブ、ショッピングなどなど、あるいは部屋の掃除など、ストレス解消法は何でもいいといった方がいいかも知れません。
しかし面接の場ではポイントがあります。順に説明していきます。
ストレスについて聞かれたら
ストレス解消法の前に面接官から「どんなことにストレスを感じるか」を、まず聞かれることがあります。
回答は人それぞれとは思いますが、面接官に悪い印象を与えないよう、次のような答え方は避けるようにします。
- 人は生きていくうえで大なり小なりストレスを抱えるはずなので「ストレスはない」、「ストレスを感じたことはない」のような答えは、面接官が不審に思ってしまいます。
- 逆に「いつもストレスだらけ」のように答えるのも、精神的に弱い、不安定、すぐに会社を辞めそうと思われてしまいます。
- 「人間関係にストレスを感じる」と答えるのは、会社という組織に合わないと思われる可能性があります。
- 応募した職種に矛盾するような答え、例えばアプリ開発の職種なのに長い時間パソコンを見てるとストレスになるなどと答えると、職種に合わなさそうと思われてしまいます。
上のような答え方をしないよう注意しましょう。
回答のポイント
前に書きましたように、ストレス解消法なんて人それぞれ、これが正解という回答はありません。ただ次のようなポイントがあります。
- 実際にその方法で解消していると思われるような、毎日の暮らしの中でストレスを発散できる現実的な方法を回答するのが良い
- なぜその方法でストレスを解消しているのか面接官が納得できる理由も忘れずに述べる
こういう観点で回答を用意しておきましょう。
避けたいNG回答例
逆に避けたい解消法もあります。
マイナスイメージになりそうな回答
例えば、ギャンブル(競馬、パチンコなど)、飲酒、タバコ、SNSなどがこれに該当します。
これらは、まっとうな社会人でも普通にやってる人も多いのですが、やり過ぎると人に迷惑をかけたり、会社の仕事に影響を与えてしまうものでもあります。
そういう微妙なものは、敢えて面接では口にしない方が無難というものです。
また、散財そのもの、あるいは散財につながりそうな内容も、自制や自己管理ができないイメージになりますので回答としてはNGです。
会社にとって嬉しくない回答
長期の旅行など、明らかに会社に迷惑をかけそうな回答は避けます。
会社の業種を考えると微妙な回答
例えばパンの会社に面接に行って、「ご飯を思いっきり食べる」と答えるのは、相手の会社にとって微妙な回答です。
必ずしもそれが理由で不採用になるということはないかも知れませんが、できれば控えたいです。
ストレス解消法(発散方法) 23の回答例と例文
誰でも何らかの形でストレス解消を行っていると思うのですが、あらためて考えるとなかなか自分のストレス解消法が思い当たらないという人もいると思います。
ここでは問題ないと思われるストレス解消法の23の回答例を挙げておきます。
なんとなく眺めていくうちに
「あっ、そう言えば自分は○○でストレスの解消をしてたんだ!」
と思い出すのではないでしょうか。
くれぐれも自分で実際に行っている方法を回答してくださいね。
- 普段は食べられないような美味しい料理をいただく
- 友人とカラオケをする あるいは 一人でカラオケをする(ヒトカラ)
- 散歩、ウォーキング、ランニング(ジョギング)
- 筋トレ、ヨガ(ホットヨガ)で無心に汗を流す
- 愛車で郊外へドライブ、ツーリング
- 近所の釣り堀で一人静かに釣り
- クラッシック音楽の鑑賞
- アクション映画の鑑賞
- 卓球、スカッシュなど手軽にできそうな(できれば1人でもできる)スポーツ
- ラケットの素振り、サッカーボールのリフティングなど、スポーツ動作の一部
- 都心のデパートで思いっきりショッピング
- 熱いお湯に少し長めの入浴
- 自宅でアクションゲームをする
- 近所のサウナでじっくり汗を流す
- 友人とのお喋り、会食
- 嫌なことは忘れて長時間の十分な睡眠をとる
- 子どもやペットと無心に遊ぶ
- 料理、お菓子づくりに熱中する
- スポーツ観戦
- 読書
- エステサロンやリラクゼーションサロンに行く
- 料理・お菓子作り
- 部屋を掃除する
なお専門的な面接対策は転職エージェントや学生であれば大学のキャリアセンターなどでも実施していますので、不安な方は相談してみると良いでしょう。
またストレス解消法の例を下の記事で説明していますので参考にしてください。
⇒ 仕事のストレス解消法14選 会社を休む前に発散してしまいましょう!
⇒ 女性のストレス発散法 オススメ15選 趣味?好きな曲を歌う?
回答の例文
ここでは例文を3つ紹介しますので参考にしてください。
ウォーキングの例文
私はウォーキングでストレスを解消しています。
ストレスを感じたら家の外へ出て近所の公園や通りを歩きます。
歩いているうちに気分もすっきりしてきてリフレッシュしていることを感じます。
ウォーキングは思い立ったら一人ですぐにできますし健康にも良いと思いますので、これからも続けていきたいと思います。
入浴の例文
私は毎日の入浴でストレスを解消しています。
1日の終わりに時間をかけて頭をからっぽにしてゆっくり湯船につかることで、その日の疲れやイライラがスーッと解消されていく気がするんです。
気分によって入浴剤を入れることもあります。
これからもこのひと時を大事にしたいと思っています。
読書の例文
私は読書でストレス解消しています。
好きな作家の本を読んで世界に入り込むことで気分も落ち着いてきます。
最近は文学作品ばかりでなく貴社の業界に関係するビジネス書も読んでいて、今後もこういった勉強のための読書も続けていきたいと思っています。
追加質問も想定して
自分なりのストレス解消法に思い当たったとして、少し肉付けをしておきましょう。
と言うのも、回答したストレス解消法について、さらに突っ込んで質問されることが多いからです。
回答した解消法にもよりますが、例えば
- なぜそれが、あなたにとってストレス解消になるんですか?
- それはいつごろから行っているんですか?
- どれくらい頻繁に行っているんですか?
- 体験談をひとつ聞かせてください
というようなことを聞かれることもあります。
ストレスが発散できる理由や頻度、エピソードなどを交えて回答できると好印象です。
想定される追加質問に対して、ある程度どう答えるか腹づもりはしておきましょう。
ごく普通のストレス解消法で構いません:まとめ
面接でストレス解消法を聞かれるのは、あなたが会社の中で対人関係などのストレスを自分で上手くコントロールしながら長く勤めてもらえそうかを確認されているんです。
ごく普通のストレス解消法で構いませんので、面接官が納得できるように説明しましょう。
面接官が安心できれば、それが模範回答です。
あまり深刻に考えずに気楽に面接に臨みましょう。
なお入社しようとしている会社の仕事は本当に自分が好きな仕事なのか、会社に入ってからストレスをためこまないよう、もう一度チェックしてみるとよいかも知れません。