主婦で起業される方は以前から多かったですが、近年はインターネットの普及もあり、さらに増えてきています。
起業予備軍も含めたら相当の人数ではないでしょうか。
この記事では、ゆくゆくは起業したいと考えている主婦の方に向けて、起業で失敗しない鉄則10ヶ条をお伝えします。
具体的に起業を考えるようになったらチェックしてください。
起業したい主婦の失敗しない鉄則10ヶ条
ここでは起業に際して、大事なことだけど忘れがちなことや、陥りがちなポイントを中心に整理しています。
以下の10ヶ条になります。
- 起業の目的を明確に
- 計画を立てて目標を設定
- 小さくスタート
- お金をかけない
- 家族の了解を得る
- 継続することが最も大切
- 主婦を言い訳にしない
- 仲間のネットワークを大切に
- 自宅で完結することにこだわる
- 成功するまで続ける
次から1つ1つ詳しく見ていきます。
起業の目的を明確に
起業しようと考えている人は、起業したいと思い立った「起業の目的」があると思います。
例えば
- お金を稼いで余裕のある生活をしたい
- 好きなことを仕事として生きていきたい
- ○○に困っている人たちを助けたい
- 同じ思いや志向を持つ人たちと広く交流したい
この起業の目的を明確にして、そして忘れないようにします。
できれば、いつか目的を達成したときの自分の姿や周りの状況、つまり「どうなりたいのか」もしっかりと想像しておきます。
そうしておくことで、今後ビジネスを続けていくうえで様々な問題にぶつかることがあっても初心を忘れずブレずに進むことができるのです。
ビジネスを続けていればいろいろな壁にぶつかります。
夢中になって仕事に追われているうちに「いったい何のために私はこんな仕事しているの?」のような思いになることもあると思います。
そんなとき、自分がこの仕事を始めた理由(起業の目的)に立ち返り、思いを新たにすることで、再び歩み始めることができるのです。
計画を立てて目標を設定
起業すれば会社員と違って上から目標や計画を与えられることはありません。
そのため事前に計画も立てずに、取り合えずスタートしてしまう起業かも多いです。
それによって様々な問題が起こります。
例を挙げると
- 必要な時に必要な額の資金が調達できず、資金繰りに困る
- 集客活動を開始する時期が遅れ、お客が集まらない
- ビジネスが軌道に乗るまで非常に時間がかかる。
- いつまでたっても起業目的を達成できない
起業すると、やりたかったメインの仕事にまっしぐらに集中してしまいがちですが、ビジネスとして続けていくには下のようなことも考える必要があります。
- 資金:金額、時期
- 人:人数、時期、形態(雇用、外注、パートナー)
- 集客:時期、金額、手段
- 経理
いきなりこれを見ても漠然としてしまって具体化できないと思います。
コツとしては「ゴールから逆算して決めていく」です。
まず目的を達成する時期を想定します。
すると、どの時期までには何ができていなければならないか、何がどの程度必要となるか、などが想定できます。
それによって、いつまでに何をしなければならないかが決まってきます。
あとは作業しやすいように、これらを四半期単位、月単位、あるいは週単位ぐらいに作業や売り上げなどの目標を設定していきます。
ここまで落とし込めれば、常に今しなければならないことが明確になり、毎日の仕事にメリハリを付けて目標達成に向けて進むことができます。
小さくスタート
ビジネスは小さくスタートすることを意識します。
当然ですが起業したばかりでは、以前から同じ市場でビジネスをしている企業には規模も資金も何もかも圧倒的に負けています。
そういった企業と戦うには、人やお金などの資源を一ヶ所に集中して一点突破を狙うのが最良の方法なのです。(ランチェスター戦略と言います)
あるカテゴリの商品だけに絞る、特定の内容のコンサルに特化するなど、まずは自分の得意とする分野に絞って、起業した当初からあまり手を広げすぎないようにします。
ビジネスが軌道に乗ってきたら、新しい分野も育てていくようにします。
お金をかけない
起業して初めから多くの売り上げが立つことは少ないです。
どちらかというと最初のうちは赤字になることも多いです。
従って当初から設備投資や従業員の雇用などに、あまりお金をかけてしまうと資金繰りに困って失敗ということもありえます。
とくに設備投資は「見栄を張らない」ことが重要です。
堅実にスタートしましょう。
その時々のキャッシュフローも考えて、ビジネスが軌道に乗るまでは経費などの出費は慎重に行います。
家族の了解を得る
ビジネスを始めても家族に何も影響しないということはありません。
家族とくに子供をケアする時間はどうしても少しは削ることになります。
あなたが起業すれば何かしら家族に影響を与えるものです。
ですから家族に不満が溜まらないよう事前に了解をとっておきます。
また普段の家事や子育て、そのほか突発的なことで抜けや漏れが起きないよう、役割分担などよく話し合っておきます。
お互いに納得していれば、いざというときに家族のサポートが得られるかも知れません。
ビジネスで成功しても家族の幸せを犠牲にしたのでは意味がありませんので、しっかり調整しておきます。
継続することが最も大切
どんなビジネスでも社会に対して価値を提供するものです。
そこには、あなたのビジネスの価値を受け取るお客さんがいます。
そのお客さんにとって大事なことは、あなたの商品なりサービスなりを必要な時にいつでも(いつまでも)受け取れること。
あなたのビジネスが一過性のものであっては困るのです。
また従業員を雇っているのであれば、その人に対して仕事を提供しています。
従業員の方にとっても、あなたのビジネスが続かないと困るのです。
このようにビジネスで最も求められている大切なことは継続することです。
あなたの立場からすれば、無理しないで継続できるビジネスを作り上げることが大切なのです。
そのポイントは下の2つです。
- 自分の好きなこと、やりたいことをビジネスにする
- 無理なく継続できるだけの報酬(収益)を得られる仕組みを作る
自分の好きなこと、やりたいことであれば、途中で投げ出したくなる可能性も低いと思います。
またビジネスはボランティアではありませんので、お客さんに価値を提供するために必要な費用は、その対価としてお客さんからちゃんといただくようにします。
主婦を言い訳にしない
主婦であれば家事や子育てで時間をとられます。
仕事をしている時間帯に子どもの学校関係の行事が入っていたり、子ども関係の用事や病気など急用が発生することも少なくないです。
しかし仕事は仕事、ビジネスパートナーやお客さんからすれば、仕事以外で色々と時間を取られる人よりも、仕事に専念できる人を相手にしたいものです。
どうしようもないときは仕方ないですし、ほとんどの場合は了解してもらえるとは思いますが、なるべくこういったことで仕事に穴をあけたくないですね。
また主婦である、子どもがいるといった理由で責任のある仕事、泥臭い仕事を避けるようになってくると、少しずつ信頼を失っていきます。
主婦であることを何かの言い訳にすることは避けましょう。
仲間のネットワークを大切に
「お互いに頑張る」「お互いに助け合う」などビジネスを続けていくうえで、仲間の存在はとても大きな支えとなります。
同じようなビジネスを行っている仲間であれば情報交換、意見交換を通してお互いを成長させていくこともできます。
そして男性と違って女性、とくに主婦の場合は子どもつながりで女性の人脈ネットワークができていることが多いです。
そういった人たちから一般のお客さん目線で意見をもらうことができます。
また、お客さんのモデルに想定(ペルソナと言います)して、新しい商品やサービスの企画に結びつけることもできます。
仲間がいるから成功できるチャンスも増えます。
仲間のネットワークは大切にするようにします。
自宅で完結することにこだわる
上の「主婦を言い訳にしない」に書いたことに関連してきますが、主婦の方は家事や子育てにどうしても時間をとられます。
ある程度、子どもが大きくなってくると学校関係の行事やお付き合いが増えてきます。
それらは、時間が定まってなかったり、急に発生することもあります。
ですから基本は家にいる在宅のビジネスにしたほうが、何か起きた時にすぐに対応が取れることが多いです。
逆に仕事の中でも短時間でこなせるタスクや雑用のようなものは家事の合間の隙間時間を利用すれば効率的に進めることができます。
外の仕事で起業する主婦の方もいますが、少しずつ無理が重なってきてしまう恐れもあります。
起業する場合は、できる限り自宅でできるビジネスにこだわる方がよいです。
なお自宅でできるビジネスのアイデアについては下の記事で紹介しています。
参考にしてください。
成功するまで続ける
起業してビジネスをスタートしたからといって、すぐに軌道に乗って順調に収入が増えていくほどビジネスは甘くないことは想像できると思います。
起業当初の計画よりも事業展開が遅れてしまったり、想定していたほどの売上が立たないことも多いです。
そんなときでも簡単には投げ出さないでください。
ビジネスは失敗したと認めてしまえば失敗になりますが、逆に言えば、失敗だと認めない限りは失敗ではありません。
想定していた計画や売上の予測が少し楽観的だっただけのことで、成功に至る道の途中の紆余曲折、試行錯誤にすぎません。
継続している限りはチャンスはありますので「成功するまで続ける」、これが最も重要な鉄則となります。
まとめ
失敗しないための鉄則10ヶ条、いかがでしたでしょうか?
この10ヶ条を読むと、かなり堅い感じがして起業を諦めようかと思ってしまうかも知れませんが、そんな必要はありません。
この10ヶ条はリスクのある起業も意識して書いていますので少し厳しめになりましたがリスクの無い、あるいは少ないビジネスの場合はそうでもありません。
例えば、
- わずかな経費しか必要とせず、金銭的リスクがほとんどない
- 仕事に充てる時間を自分で決められ、拘束される時間もなく、時間的リスクがほとんどない
- 自宅を含めて自分の好きな場所で仕事ができて、仕事場所の制約がない
このようなビジネスであれば、思い立った時点で取りあえずスタートしても良いかと思います。
起業を考えている方は参考にしてください。