日常の生活費や税金、保険、子どもの学費、老後資金、資産運用などなどマネーリテラシーは社会人なら誰でも学んでおきたい必須の知識です。
そして、このようなお金全般について幅広く学べるのがファイナンシャルプランナー(FP)の勉強ですが、日常の生活ではFPの資格の中で最も基本的なFP3級で十分です。
下に述べるようにFP3級の合格率は高く、難易度が低いので独学で十分に合格できます。
ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
FP3級の難易度
2020年以降の日本FP協会、金融財政事情研究会(きんざい)の学科試験、実技試験の合格率について調べました。
結果は下の通りです。
(以下の出典:日本FP協会、金融財政事情研究会(きんざい))
2024年度(一部は2023年度)から実施されている現行のCBT方式に限ると以下のようになります。
ちなみに2020年以降のFP1級、FP2級の合格率を調べると、FP1級の学科試験で12%、FP2級の学科試験は25~50%、FP2級の実技試験は40~60%です。
これらに比べたらFP3級の難易度は高くないですね。
なお2020年以降の各回の合格率の表を記事末に掲載していますので、興味のある方は見てみてください。
FP3級は独学で十分 勉強時間は?
FP3級の勉強に役立つアプリや通信講座は各社から出ています。
もちろん、これらを利用しても試験対策の勉強は進められますが、FP3級は独学で十分に合格可能です。
勉強方法としては、まずは試験の範囲や必要な知識レベルを確認するために市販のテキストを1冊購入し、ひと通り読みます。
多くのテキストには確認テストのようなものが付いてますが、これらをこなしたら、あとは過去問中心に回していきましょう。
日本FP協会や金融財政事情研究会(きんざい)のWebサイトには過去2~3年分の試験問題と模範解答が掲載されていて、これらは無料で誰でも利用できます。
この過去問を繰り返し解いてマスターすれば、ほぼ確実にFP3級は合格できます。
私自身もこの方法で一発で合格できました。
FP3級の合格に必要な勉強時間は80~150時間と言われ、100時間を目安とすれば良いと思います。
FP3級の試験はCBT試験
FP3級の試験は、従来は受験生が試験会場に集合して紙の問題冊子と解答用紙で行う形式で年3回(1月、5月、9月)実施されていました。
しかし日本FP協会も金融財政事情研究会(きんざい)も2024年4月からCBT方式に全面移行しています。
一部地域で激変緩和措置として紙の試験を実施していた金融財政事情研究会(きんざい)も、2025年5月で紙の試験を終了します。
CBT方式の試験概要
CBT方式の試験は、受験者がテストセンターに行って設置されているコンピュータを使用して受検する方式です。
試験時間は学科試験は90分、実技試験は60分で、それぞれ60%以上の得点で合格となります。
CBT方式では、予め設定されている休止期間を除いて1年の中で任意の日に受検できますので、仕事その他の自分の都合に合わせて試験日を決められます。
また、受検会場は居住地にかかわらず全国のテストセンターから選択できるのも嬉しいです。
受検結果(合否)は、試験当日の受検した直後に得点が分かるので、それで合否も判断できます。
なお正式な合格発表については受検した翌月の中旬に合格発表日が設定されていて、この合格をもって合格証書が送付されます。
余談ですが、これまで希望する合格者に有償で発行されてきた「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士カード」は、2025年3月31日で発行が終了となります。
FP3級の難易度、合格率:まとめ
この記事の冒頭にも書きましたように、日常の生活費や税金、保険、子どもの学費、老後資金、資産運用などなどマネーリテラシーは社会人なら誰でも学んでおきたい必須の知識です。
このようなお金全般についての知識を幅広く学べるFP3級の勉強は、ぜひやっておきたいです。
FP3級の試験は合格率が高く難易度は低いです。
独学で十分に合格できますので、あなたも目指してみてはいかがでしょうか。
【参考】FP3級の受検者数、合格者数、合格率
日本FP協会や金融財政事情研究会(きんざい)の、各回の学科試験と実技試験の受験申請者数、受検者数、合格者数、合格率を掲載します。
(以下の出典:日本FP協会、金融財政事情研究会(きんざい))
日本FP協会 学科試験
日本FP協会 実技試験
金融財政事情研究会(きんざい) 学科試験
金融財政事情研究会(きんざい) 実技試験