職場やプライベートでもよく耳にする自己啓発。
しかし自分でも始めようと思った時に、どういった観点で、どんな自己啓発を選べばよいか迷うことも多いです。
今や年功序列は崩れ昇給も難しくなり、リストラされる危険性も人ごとではなくなっています。
キャリアアップで収入を増やしたり長く働くためには、能力開発をはじめとして常に自分を磨く自己啓発を自発的に行うことが必要となっています。
この記事では、自己啓発に取り組む際のポイントを3つ、人気ジャンルとともに紹介します。
そもそも自己啓発とは
「啓発」をGoogle検索すると「無知の人を教え導き、その目をひらいて(啓は「ひらく」と読みます)、物事を明らかにさせること」と表示されます。
これを自己(=自分)で行います。
つまり、仕事や趣味など自分が成功したいと思う分野を明らかにする知識を得て、自分を成長させることです。
自己啓発は、そういったスキルと精神面を高めて、さらに結果を出すための手段として選択されます。
自己啓発を始める3つのポイント
何かで成功したいと思って努力している間に、目的と手段を勘違いしてしまうことがあります。
自己啓発はあくまで手段であり、成功したいという目的を忘れないよう、3つのポイントを確認しておくことをおすすめします。
目的を明確に
まずは自分の希望が何か(=目的)を明確にすることで、その目的達成のための心の成長と能力向上の方法が絞られ、結果につながる自己啓発に取り組むことができます。
この目的はお金持ちになりたい、などという漠然としたものでなく、海外旅行に毎年2回ずつ行くために年収を1,000万円にする、などという具体的なものにすべきです。
この具体的な目的が達成のための行動を起こす起爆剤となります。
目標と達成時期を定める
目的が明確になっても、その目的達成というゴールが遠すぎると途中で挫折しがちで、なかなか到達できません。
そこで、その目的を達成するまでにかけられる時間、費用などから、目標と達成時期を定めます。
例えば、目的を年収1,000万円が実現できる会社の面接試験合格とします。
この場合、面接試験日までの時間と、その日までに今の自分が出せるお金の範囲内で、面接の質問事項になりそうな本を完読するなどの中間目標と、その目標達成時期を定めます。
こうして1つ、または複数の中間目標を定めることで達成感を味わいながら挫折を防ぎ、目的を忘れずに着実に目的達成に近づいていくようにできます。
なお目標設定のポイントについては別の記事で詳細に説明しています。
参考にしてください。
手段の選択
目的やそこまでの中間目標をクリアするためには手段の選択が重要です。
決められた時間と費用内で納められるよう、本、教室、セミナー、教材、通信講座などを検討します。
人気の自己啓発の例
多くの人が選ぶ自己啓発を紹介します。
根強い人気の「資格取得」、「PCスキル」、「語学」は自己啓発の定番ですが、そのほかにもいくつかあります。
資格取得
資格取得は会社の中でのキャリアアップや、転職を叶えるための自己啓発として人気があります。
自分のスキルを証明しやすい資格があれば、社内あるいは転職先で、それを活かした業務に就くことができるチャンスも生まれるかもしれません。
たとえ活かせなくても向上心や意欲のある人材であることをアピールできます。
今ではスマホ1つで、しかも受講料が安いオンライン講座(通信講座)で資格が取れる時代です。
ぜひチャレンジしてみましょう。
なお、資格を取って人生やり直したいと思う人は独占業務のある国家資格を取得するのが良いです。
下の記事も参考にしてください。
⇒ 40代から人生やり直したい男性におすすめの業務独占資格 10選
PCスキル(excel/word/プログラミングなど)
こちらは主に今の仕事のスキルアップに活かす目的で選ぶ人が多いです。
仕事でPCを使うシーンは多いですが、今はスマホが普及したため意外にPCスキルの不足を感じている人も多いようです。
業務を効率よく進めるためにもPCに習熟しておくと有利です。
語学
昔からの自己啓発の定番ともいえるのが語学です。
ほとんどの日本人が語学へのコンプレックスと憧れを持っているのではないでしょうか
資格として履歴書に書けるようになりたいなど狭い意味の仕事での活用を目的としている人だけではありません。
もっと広く今後のキャリアの選択肢拡大や、新しいことへのチャレンジなどの目的で取り組んでいる人も多いです。
外部のセミナー
東証一部に上場しているような大企業に限らず、中小企業でも、外部のセミナーを利用したり、社員教育専門サービスを利用する経営者が多く、外部セミナーの受講は人気です。
自分の自己啓発の目的を忘れず、それを実現できそうなセミナーであるかを判断の基準にして選ぶようにします。
社内の研修
今、多くの企業が自分でキャリアを開発していく「キャリア自律」を必要としていて、そのための自己啓発や選択型研修制度が人気です。
上司との面談で受講研修科目を決めることができるものや、仕事が忙しくても受けやすい受講時間の工夫やeラーニング(e-learning)化がなされている場合もあります。
教育に熱心な会社では、最新の情報を取り入れた幅広く質の高い内容の研修もあります。
さらに社内管理者が管理しやすく、受ける側もより自分に合った研修を選びやすいチケット制を導入している会社もあります。
専門誌、専門書の購読
最近は必要な情報はネット検索ですぐに無料で入手できると思いがちですが、ネットに依存しすぎると、自発的に収集しない情報は得られなくなってしまいます。
各種専門誌、専門書には、その分野に精通した記者、著者が日々の取材や調査、研究を通じて知りえた中から専門家の目で整理、厳選した内容が載っています。
そこにはネットにはない深い考察や新しい情報、考え方も数多く含まれています。
こういったものを定期的にインプットすることで、知見を養うことができ、無理のないスキルアップに役立てることができます。
専門学校に通学する
専門学校には様々な専門科目があり、幅広いニーズに応えられるようになっています。
またビデオや通信などを利用して予習復習ができる学校も多いです。
学費については、行政書士、宅地建物取引主任者、社会保険労務士、マンション管理士、簿記などで10~20万円、ファイナンシャルプランナーで20~30万円が目安になります。
なおオンライン講座(通信講座)であればスマホ1つで、数千円程度からの安い受講料で資格取得に向けて勉強できます。
ビジネススクールに通学する
MBAを取得できるビジネススクールは、夜間でも通える学校が増えてきました。
かなりハードな予習や課題であるため、昇給や転職での成功が期待できます。
入学金を含めた初年度費用は70~200万円、入学試験対策の予備校に通う必要がある場合は別途50~100万円が必要です。
MBAを取得することで、経営コンサルタントとしての独立の足がかりにできたり、ヘッドハンティングの話がくるようになったりなど、自分を向上させるきっかけにできます。
海外に留学する
学びたい内容によっては、どうしても国内では不足で、海外に行く必要があるかもしれません。
ただ海外に留学すると退社や休職の必要があるため、学費のほかに生活費も必要になります。
費用は国や地域によって差がありますが、アメリカの場合で年間学費100万円前後、入寮した場合の年間生活費100万円程度、その他渡航費などもかかります。
アメリカなどでは充実している奨学金制度を利用する方法もあります。
大学のオープンカレッジを活用する
大学のオープンカレッジは、入学試験も無く、月2~5万円程度で学ぶことができます。
趣味・教養の分野から、社会保険労務士、証券アナリスト、MBAのエッセンスなどが学べる専門的な講座まで、幅広い分野が学べます。
ここで学んだことがきっかけになって興味を持った分野の専門学校などに進むという人もいます。
自己啓発に取り組む3つのポイント:まとめ
毎日同じ生活、同じ仕事を続けているだけでは、将来が開ける、夢が叶うということは考えづらいです。
逆に言えば将来を良くしよう、夢や目的を叶えたいと思うならば、今から意識を変えて行動も変えていく必要があります。
ご自分の夢や希望を叶え明るい未来を引き寄せるためにも自己啓発を考えてみてはいかがでしょうか。
なお自己啓発に取り組むにあたって、日々の集中力が続かないという人はポモドーロテクニックを活用されてはいかがでしょうか?
下の記事で説明していますので参考にしてください。
⇒ 勉強にはポモドーロテクニック!5つのポイントで最速スタート、集中力キープ!