せっかく始めた習い事を辞めるのはさみしいし言いづらいものですが、大人として礼儀正しく最後を締めたいものです。
この記事では習い事を辞める時に気になる次のようなことを紹介します。
- メールの例文(大人の場合、子どもの場合)
- 大人としての理由の伝え方(正直に伝える?)
- 時期(タイミング)
- 先生へのお礼をどうするか
習い事を辞める時には参考にしてください。
習い事を辞める時のメール例文:大人 子ども
習い事を辞めることを対面や電話で伝えられなくてメールで伝える場合の例文を紹介しておきます。
習い事を辞める時のメール例文:大人の場合
自分と先生との関係によっては、あらたまった文面にしたい場合と、少しくだけた文面にしたい場合もあると思います。
しかしこれまで指導いただいた習い事を辞めさせていただくのですから、あらたまった文面を意識します。
下のようなある程度決まった型に従って文面を構成にすると書きやすいです。
- あいさつ
- 習い事を辞めることを理由と時期とともに伝える
- これまでのお礼
- 習い事でのエピソードや学んだ内容などから1つ
- 先生の今後の活躍への祈願あるいは期待
上のメール例文は多くのケースで利用できる一般的な例文ですが、習い事の種類やシチュエーションによっては利用しづらいこともあるかも知れません。
別記事では習い事別やシチュエーション別に例文を掲載していますので、そちらも参考にしてみてください。
- 基本、習い事別
- 短期間、長期間、急な事情、グループ活動、個人レッスン
⇒ 習い事を辞める時のお礼の例文!習い事別、年台別、シチュエーション別に紹介
習い事を辞める時のメール例文:子どもの場合
子どもが習い事を辞める時のメールも、基本は大人の場合と変わりませんが、子どもの名前とともに自身の名前を書くようにします。
ひとくちに子どもと言っても子どもの年台によってニュアンスを変えたい場合もあります。
下の記事では子ども、中学生・高校生、大学生・大人といった年台別の例文も紹介していますので参考にしてみてください。
⇒ 習い事を辞める時のお礼の例文!習い事別、年台別、シチュエーション別に紹介
習い事を辞めるのをメールで伝えて良い?
先生への感謝の気持ちを伝えるには「対面で口頭」がベストです。
先生のおかげで成長できたことなどを具体的に伝えると、習い事を辞めることの後ろめたさが少し軽くなります。
その前に習い事を辞めることの切り出し方が悩ましいという人は下の記事も参考にしてください。
伝えるのはメールよりも本来は口頭
最近は欠席連絡にメールやSNSを使う教室が増えていますが、あくまでも欠席連絡手段でしかないので、習い事を辞めることを伝える手段には適しません。
本来は対面で口頭で伝えるものです。
それが難しい場合は電話で、さらにそれも難しい場合はメールと順番で考えましょう。
メールで伝えた場合は、習い事の最終日には簡単でもよいので対面で挨拶するようにします。
電話が苦手だから、直接言いづらいからと、辞めることを電話やメールで伝えてしまい、先生とトラブルになることが多いので気をつけます。
電話で受け付けられる場合もある
習い事の規約によっては「お電話でも受け付けます」という場合もありますので、口頭では言いづらいという場合は規約を再確認します。
習い事を辞めるとなると先方にも書類作成などの事務処理や必要事項の説明など、あなたに伝えたい事情が発生しますので、電話でもメールでもそれらの説明を十分に聞いて対応できるようにします。
個人経営の教室は口頭が基本
個人経営の教室の場合、いつでも先生が電話を取れるとは限らず、ましてやメール確認はさらに難しい可能性があるので、連絡の行き違いを防ぐためにも口頭による申し出が一番よいです。
辞めるのが子どもの場合
子どもの前で電話やメールだけで辞めてしまうと子どもがそれで良いと思い、いろいろな場面で電話やメールだけで済まそうとする大人になってしまう心配もあります。
辞めることをしっかり話し合うことで、今後何か辞める時にはしっかり考える習慣が子どもにつきます。
最後の挨拶を気持ち良くすることで辞める時でも先生との良好な関係が築ける様子を見せれば、子どもも自然に気持ちの良い挨拶ができるようになります。
習い事を辞める理由は正直に伝える?
引越などの理由であれば言い出しやすいと思いますが、先生が合わない、別の教室にするなどは言いづらいものです。
言いづらい理由の場合は
特に本当の理由を言う必要はないので、言いづらい理由の場合は、「諸事情により辞めることになりました。ありがとうございました。」と簡潔に伝えます。
習い事を辞める理由を明確に説明してしまうと先生のプライドを傷つけたり、トラブルの原因になってしまうこともあります。
引き止められたら
「辞めると今までの努力が無になりもったいない」、次の教室を聞き出され「その教室の評判は悪い」などと言われ、執拗な引き止めに遭ってしまうこともあります。
そこで、本当の理由は言わず、最後に感謝の言葉を添えることで円滑に伝えるようにします。
それでも「諸事情とは?」などと聞かれてしまった時には、「仕事が忙しくなってしまって・・・」や、「金銭的にどうしても・・・」などと柔らかく伝えます。
家庭の事情と伝えると、嘘をつくわけではないので言い出しやすく、先生もそれ以上踏み込んで理由を深く詮索できず、スムーズに手続きが進みます。
まれに「家庭の事情は難しいこと?」などとさらに追及されるかもしれませんが、その時は「プライベートなことなので・・・」と濁しておくのがお勧めです。
冷静さを心がけて
習い事を辞める理由が、先生や教室に対する不満のようなマイナスなものだと、感情的になってしまい、先生や教室に気遣いができず、お互いの冷静さが無くなりトラブルになります。
冷静さを心がけて辞める理由を伝えることが大切です。
習い事を辞める時に伝えるタイミング
習い事を始めるのは手続きなどを含めてそれほど大変ではありませんが、辞める時は始める時とは比べものにならないほど神経を使います。
習い事を辞めたいというこちら側の事情だけですぐに辞められるものではありません。
タイミングや伝え方を間違えると、支払済みの月謝が返金されなかったり、先生の対応が冷たくなったり、引き止められてしまうなど、トラブルが起きてしまいます。
せっかく始めた習い事を、辞めるときのトラブルで後味の悪いものにしないよう、最初の契約の時の規約など確認すべき点や、辞めることを伝えるタイミング、方法を説明します。
契約時の規約を確認
賃貸物件を借りる際の「退室1ケ月以上前に申し出ること」などのような規約が習い事にもありますので確認をします。
大手会社の運営やフランチャイズ経営の教室であれば、入会時に渡された小冊子などを見ます。
無くしてしまっていても、ホームページがあれば、そちらで確認できる場合も多いです。
規約を守らないと、支払済みの月謝が返金されなかったり、辞めた翌月分の月謝も請求されてしまったり、希望日に辞められないなどのトラブルが起こる可能性がありますので注意します。
一方、個人経営の教室などで規約が定められていない場合でも、1ケ月以上前には辞める申し出をすると安心です。
習い事を辞めることを突然申し出て先生の気分を害し、トラブルの発端になってしまうことが多いです。
習い事を辞める時は1ヶ月前までに伝えるのが基本
申し訳なくて言いづらいという気持ちもあるかと思いますが、あまりに直前過ぎると、かえって迷惑をかけることになりかねません。
先方には事務手続や月謝などの諸事情がありますので、辞める1ケ月前までには伝えるようにします。
ただし急に家族の転勤が決まったなど理由によっては仕方ない場合があるので、その際にはきちんと理由を説明して先方の案内に従います。
先生へのお礼は必要?何がいい?
規約などでお礼を禁止しているケースもあるので確認が必要です。
禁止事項が無ければ、自分が先生や教室の方にお礼したいという気持ちがあればお渡しします。
お礼の品をお渡しするのは義務でなく、あくまで自分の感謝の気持ちを伝えたいためなので、先生の立場を想像して喜んで頂ける品を選ぶのが一番です。
また感謝の気持ちを書いた手紙を添えると一層喜ばれます。
先生にお礼を渡したほうがよい?
特に思い入れなどが無ければ、「ありがとうございました。」という挨拶のみで問題はありません。
10人以内くらいの小さな教室なら先生との関係が近いためお礼を渡した方が角が立ちません。
大人数の習い事なら先生との関係が遠いため特別仲が良いということがなければ、お礼を渡さないことが多いです。
一般的にはお菓子
お礼として渡すものとしてはお菓子が一般的ですが、先生の好みや嫌いな物が今までの雑談などで分かっていれば、それに沿った物にします。
お菓子は日持ちする物が喜ばれることが多いです。
値段も適切で、消費できる点も好まれる要素で、コンビニやお菓子屋さんに常に置いてあるので、いつでも手軽に購入できます。
お菓子以外なら
習い事に関する品物を選ぶのも喜ばれます。
お菓子は食べないし趣味も分からないという場合は、ギフトカードなどの金券をお渡しする手もあります。
先生や教室に必要なものを選んで頂けますし、その旨一筆書き添えれば失礼にあたる心配もありません。
お礼を渡すタイミング
最後の授業の前に渡してしまうとお互いそわそわしてしまい、先生によっては気まずい雰囲気になりかねません。
習い事最終日の授業が終わって帰る前に、感謝の言葉とともにお渡しするのがお互いにとって気持ちの良いタイミングです。
お礼の品の予算は?
一般的には3,000~5,000円くらいのことが多いです。
あまりに安いものでは失礼に感じますし、高価過ぎると先生や教室に気を遣わせてしまいますので気をつけます。
習い事の最終日
終わり良ければ総て良し、お互いに気持ちよく終われるように思いやりの心を持って挨拶をします。
最終日にきちんと挨拶をしておけば、教室が近所にある場合など、辞めた後に先生に会うことがあってもお互いに気まずい思いをせず、近隣住民としての関係を良好に保てます。
辞めるのが子どもの場合は、子どもも一緒に挨拶に行くようにします。
先生と辞めた後にどこかですれ違っても挨拶ができるような、気持ちの良い最後にします。
子どもときちんと辞めることについて話し合っておき、どんな事情があっても、お世話になったことに対しては感謝の気持ちを伝えるようにします。
先生に習ったおかげで成長できたことなどを感謝と共に伝えると好印象が残ります。
習い事を辞める時のメール例文 大人の場合:まとめ
習い事を辞めたいと思い立っても、言いづらいからと嫌な気持ちを抱えたまま続けていると、先方にもそれとなく伝わってしまうことがあります。
そして何より悩まされる自分の時間がもったいないです。
思い切って辞めることを伝えてみると、想像していたよりもすんなり済むことが多いです。
先方を思いやる心を大切に大人の対応をしたいものです。
なお習い事の種類やシチュエーションなどを意識した例文を下の記事に掲載していますので、そちらも参考にしてみてください。
⇒ 習い事を辞める時のお礼の例文!習い事別、年台別、シチュエーション別に紹介
また、伝える切り出し方に迷ったら下の記事も参考にしてください。
そして別の新しい習い事を始めたくなった時は、新たな気持ちでスタートしましょう。
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